VortexとTailfinデバイスは、一般的なFabcafeレベルの設備と作業で、誰でも作る事ができます。私たちは、これらのオープンソースにして、さまざまな人がマイクロプラスチックをサンプリングする体験ができるようにしたいと思っています。これらの知見を是非皆さまのプロジェクトにお役立ちいただければ幸いです。
Tailfinデバイスとは
ビーチに来る波を受けて、自動で波の中の砂やマイクロプラスチックをこし取る装置です。
押し波の際には10~15分程度でフィルター部が砂等でいっぱいになるので、取り外してその中に含まれるプラスチック片を集めることができます。
また、シート状のマテリアルを折り曲げて何度も使えるリベットによって固定するので、使わないときは完全に平らな状態にして持ち運ぶことができます。
これらの計測を繰り返すことで、いつ、どのくらいのマイクロプラスチックがあったのかを分析するのに役立ちます。マイクロプラスチックのことを解明するには、いろいろな場所での幾度に渡るサンプリングが必要です。
事前の準備
お買い物リスト
その他の準備物
3D プリント(ダウンロードリンク)
あると便利なツール
作り方
1.プリントアウト
型紙を印刷します。今回はAdobe acrobatでA3サイズでタイル印刷をして、スプレー糊で材料に貼り付けています。
2.パーツを切り出す
パーツを切り出します。
穴は10mmのポンチか、電動ドリルで9.5~10mmのビットを使い開けるとよいです。
折線をハーフカットする
次に、折線をカットします。彫刻刀で半分切れ込みを入れるときれいに折れます。ちぎれそうになってしまったら、ライターで少しだけ溶かすように炙ると丈夫になります。
フィンを組み立てる
フィンパーツを組み立てていきます。折り目をしっかり通り、パンロックで先端を固定します。
スロープを作る
フィンをしっかりと固定していきます。スロープが少し反るように取り付けます。
アルミバーに穴を開ける
アルミの不等長アングルとフラットバーに、図の場所に穴を開けていきます。
ボディ底を作る
底のパーツに、サイドと後ろの面、内側のサポートを取り付けます。タブは全部外側におります。穴を開けたアルミアングルをT字に並べ、固定します。
折ったタブにマジックテープ片側を貼ります。
ボディを組み立てる
底とスロープのパーツの先端を合わせ、ダクトテープで固定します。
スロープ裏側の合う場所にもマジックテープを貼って固定します。
3Dプリントパーツでフィルター用フレームを組み立てる
パーツを3Dプリントします。フィラメントは生分解性のある、PLAがおすすめです。プリントしたコーナーパーツ四つに、アルミのC型フレームを差し込みハンマーで押し込みます。しっかりと奥まで差し込んだら、フィルターをつけていきます。少し大きめに切ったフィルターを乗せ、固定用ゴムチューブをアルミに押し込んでいきます。この時、専用のローラーがあると便利です。
合体
フレームとボディをパンロックで固定します。
完成!
スロープを閉じて完成です!使用時はアルミバーに土嚢やアンカーをつけて、波に流されないようにしっかりと固定します。
Tips
装置を作る際に出たプラスチック片やその他のごみは、しっかりと分別して掃除します。
また、付属3Dデータのアンリベッターを使えば、パンロックを後ろ側から押して簡単に取り外すことができます。
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