2022年10月22日 OMNI 海ごみプロジェクト
逗子 x 東大 ビーチクリーンアイデアワークショップ
-逗子海岸のごみを拾いたくなるアイデアを考える-
2022年10月22日、逗子市と東京大学で取り組む未来ビーチクリーンラボのシリーズ第二弾として、「逗子海岸のごみを拾いたくなるアイデアを考える」をテーマに市民参加型のワークショップを実施しました。
未来ビーチクリーンラボの第二回となる本ワークショップでは、前半に、これまで実施してきたキックオフWSと、第一回WSのアウトプットから見えてきた、逗子海岸における4つの海ごみ削減の切り口について、それぞれグループに分かれて議論しました。
後半は各グループの議論内容を全体で統合することで、様々な切り口がある中で逗子市のビーチクリーンにおいて取り組むべきことの優先順位を整理していきました。
冒頭に、これまでのWS内容と成果をお伝えし、これまでのアウトプットを展示形式で会場にレイアウトし、参加者はじっくり観賞します。鑑賞しながら、深めたいアイデアや切り口を決めてグループを作っていきました。
※キックオフWS、第一回WSのアウトプットから見えてきた4つの切り口
各グループに分かれたあとは、ワールドカフェ形式で議論しながら、どうすると海ごみを減らせるか切り口毎に議論。
ワールドカフェとは、テーマについて複数回のラウンドに分かれて議論、対話を行う手法の一つです。特徴的な進め方として、ラウンド毎にグループのメンバーを入れ替えるというものがあります。
1ラウンド20分程度で、ラウンド毎にグループメンバーを入れ替えて議論を行うことで、他グループで議論された内容をインスピレーションにしたり、グループで分かれながらも全体で行き来するので、全体の文脈の中でアウトプットが生成されやすいというメリットがあります。
ワールドカフェを通じた議論を終えたあとは、全体で一箇所に集まり各グループで発表。
4つの切り口が地域全体でどうつながるか、街の大きなマップに発表内容を張り出し、統合していきながら全体ダイアログを行いました。
ダイアログを通じて、どんなバックグラウンド(自治体、海岸運営団体、地域住民、大学関係者等)を持った参加者が、どんな困り事を持っているのか、どこからアプローチしていけると良いかが浮かび上がり取り組みの方向性が、よりまとまって来たように思います。
主に、①海岸と街でのごみ分別や扱いのルールが違うことによる困惑(や、ごみ処理業者のごみ運搬から処理までの手間)、②それぞれのステークホルダーの視点からみた街・海岸でのごみ箱設置の可否、③ビーチクリーンにおける参加方法やルールの周知、④ごみ拾いの効率化における工夫、といったテーマの議論が取り上げられました。(もちろん、他にもいくつかの内容についても議論・対話を行いました)
それぞれの視点に立った時のニーズの違いやずれ、海ごみ削減において海だけにフォーカスしていれば良いわけではないということ。多様なバックグラウンドを持つ参加者で実施できたワークショップだからこその気づきがあった場となりました。
【参加者の学び・気付き(原文ママ)】
その日だけのごみ拾いではなく長く続く、自然とごみを拾える活動が大事だなと。子供の頃からごみを拾うことが自然にできるようになる教育とか、楽しくごみ拾いが続けられるようなコミュニティ作りとか。
海に落ちているごみは、川や街からつながっているのだと感じた。正直ごみが海に広がってしまうと地域の方や来訪者1人1人がごみ拾いに携わるのは難しいと思う。だからこそ、そうならないように未然に街や川のごみを減らすことが大事だと思う。その中でも気軽にすてやすい環境作りはとっても印象深かった!
ただ、感染症の意識が高まっている中で他人のごみを拾うことに抵抗を感じている人も多いと思う。そこにどうアプローチするか考えていきたい。
海外での取り組み例に参考になりそうな事例があった。
海の上のごみは回収に参加できる人が限られてしまう。
回収したごみの処分について、行政や業者の違いから統一された行動が取りづらい(その度変わりうる)。
個人や小グループで活動する人たちは多いが、お互いの情報の共有ができていないことにより効率化できていない。
まちのごみは見かけたら拾いたいと思っている人は多かった。拾ったごみの行き先があればいい。
テーマは違えど、行き着く場所が似ていること。
海岸近くの人たちは海のごみの関心がとても高く、ごみを拾うという考えを持っている人が多くいた。
街や川のごみを減らすことが海辺の清潔さへ生きていくと感じた。
分別ルールがビーチクリーンにないことに気がついた。町中の分別ルール並みのものがあったほうが良い。
逗子市でみなさんがビーチクリーンに対して関心が高いこと。
問題、ジレンマが色々研究されていること。
ビーチクリーンを継続せずにやめていってしまう人がおり、どう続けられるように働きかけるかが重要と感じた。また、何度もビーチクリーンに参加している人ごとで分別の意識に差があり、情報の発信の手法に課題を感じた。
地域のコミュニティと海岸でのビーチクリーンは深いつながりがあること。
ペットボトルはもえるごみ。自動販売機のごみ箱は市により無くすこともある。
ビーチクリーンで木材や海そうと一緒になっているごみはそれごと拾って良い。市の方が参加していると良いです。(このワークショップに)
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